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黄色いタクシーが通ったら(きっとこれは、確信に変わる)
ソリタリーラプソディー
まるでそこになにかがあるかのように
レコードに刻む嘘
純情と群青はどこか似ている

ひとりぼっちで寂しい夜に
優しくなんてしないで(という、ただの強がり)
流れ星にそっと触れる
一つずつ、色の名前を識っていく
いずれ君にたどり着くと知っているから

哀しみの唄の数と幸せの唄の数
「雨が似合う」は私的には褒め言葉
生と死の狭間と聖都市の位置
君がくれた言葉とその大きさ
重力に身を任せる方向で

憂欝な気分は全てこの闇のせい。
君なしでも世界は何も変わらなくて
迷子になった愛の定義
僕は失ったものばかりを追いかけ続けて
100%の確率は何%か考えてみよう

どれだけ時を戻せば納得できるのか
鼻歌が刷く朱色
耳元で繰り返されるありきたりな愛
曖昧な求愛のことば
はぐれっぱなしのペアリング

僕は失ったものばかりを追いかけ続けて
揺れる髪が提議する
僕のためのゆりかご
上手い言葉が見つからないので、
転んで落ちた月との邂逅