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僕に僕がとらわれる感覚
死にゆく間隔
君への愛を涙で表す
脳内反応式
言葉の全てに意味はない

愛の意味を探す
安心して眠っていいよ (僕以外の誰にも、君を殺させやしないから)
私にとっての言葉の存在意義
さようならの向こう側の色
ある種の愛の形

手渡されたマフラーの赤色
キンモクセイの香りとすれ違う
枯れそうな華に手を伸ばし (散ってしまう前に、握り潰して)
微かに残る視界で僕が気付いた感情
空いた隙間を埋める為

君への愛の代替物
所詮はただの暇潰し
空の端が色づいていくから
ファインダー越しの僕のセカイ
もみじの紅に重ねる

風の色を知る日
冷たい口づけはもう要らない
車内アナウンスに泣いた夜
この世の全ては奇跡で出来てる
全部踏みつけて笑いながら (そうまでしても、君の声だけが欲しくて)

独りよがりに悲しんで (膝を抱え、朝を待つ)
仮面 (素顔を隠し、なにも見せないままに笑えたら)
いつかみたいと願おう
目を閉じてそこで見る者
心があらわれる感覚 (心が現れる、洗われる)